零れる涙、押し殺す叫び。

終。

　孤独とか、
　寂しさとかって、
　時折どうしようも出来なくなるもので。

　だからといって「寂しい」と訴えたところで助けてくれる人がいるわけもなく。

　泣いちゃいけない。
　我侭は駄目。
　強くならなければ。
　独りで立たなければ。
　と。

　そう、思うのだけれど思うだけでそうできるわけでもなく。

　例えば本に、
　ぬいぐるみに、
　優寂達に、
　逃げて、甘えて見過ごそうとするのだけれど。

　いつもうまくそう過ごせるわけもなく。

　結局は、
　布団に潜り込んで、
　ぬいぐるみを抱きしめて、
　枕元に常に置いているタオルを顔に押し当てて、
　「たすけて」と、
　誰に届くでもない叫びを呟きながら、
　泣き声を必死に押し殺す。

　その、繰り返し。


　負の螺旋はいつまで続く？